今回は、ブラック病院についてお話ししていきます。
看護師で働いている人の中でも、自分の病院ブラックなのでは?と疑問に感じている方も多いと思います。
かつて、私も日々疑問に思いながら働いていた経験があります。
新人からの3年間、大学病院の急性期で働き、転職したのちに幸せな看護師生活を手に入れることができました。それまでの3年間で残業は2000時間以上と辛い毎日でした。
今後、どんどん男性の看護師も増えていく現状がありますので、今回は看護師転職で失敗しないように。また、ブラック病院にいち早く気付けるようにチェックリストを作ってみました。
・働いている環境に疑問を持っている方
・ブラック病院について知りたい方
・ブラック病院で働いていて、困っている方
有意義な看護師生活を送るために参考にしてください。自分の経験も交えながら書いていくので、今働いている環境と照らし合わしてみてください。
目次
ブラック病院チェックリスト

皆様が「これってブラックなのでは?」と思っていることを解決できるように、チェックリストを作成してみます。それぞれ、自分が経験し、転職会社の方に「ブラックすぎますね。」と言ってもらえたものなので、参考にしてみてください。
以下の内容に当てはまることが多いのであれば、それはブラックです。
✅タイムカードがない
✅月の残業時間が20時間以上
✅残業代が出ない(出ても残業時間に見合ってない)
✅始業前残業が1時間以上ある
✅出勤人数が足りていない
✅休み希望が出せない
✅勉強会が月に3回以上
✅先輩からのパワハラがひどい
いかがでしょうか?
これらは全て自分が経験してきたことです。3年程我慢しましたが、今思えばその3年はとても辛く、もったいないと思うばかりです。
看護師として燃え尽きる寸前だったので、そうなる前にさっさと転職してしまった方がよっぽど人生楽になります。
転職して初めて、「看護師になって良かった」と思えたほどです。
ブラック病院の特徴(リアル体験談)

ここからは先程のチェック項目について、自分の体験談を加えながらブラック病院の特徴について説明していきます。
タイムカードがない
書いてある通りなんですが、出勤時、退勤時にタイムカードがないんですよね。なので、師長はスタッフがいつ病院に来て、いつ帰っているのか把握してないんです。
最初の病院がそうなので、病院にはタイムカードがないものだと思っていたんですね。
そしてこれが大学病院ですからすっかりないものだと信じ込んでしまいました。これを転職会社の方に言ったらとてもびっくりしていたことを今でも思い出します。
タイムカードがないと残業代申請がまともにできないし、記録に残らないため後から訴えるこもできないので注意が必要です。
月の残業時間が20時間以上
月の出勤が20日ちょっとだとして、単純計算で毎回1時間以上の残業ですね。
1日8時間労働だとして、約3日分多いわけですから、十分ブラックです。
冷静になると考えることができるのですが、実際に働いていると「定時から1時間遅いだけか。」と感覚が麻痺してきます。これが良くないんですけどね。
これだけの時間があれば、もっと色んなことができますし、体を休めることができますから、残業時間について少し考えてみてください。
私はプロフィールにもありますが、月に70〜100時間働いていたので、だいぶ感覚が麻痺してました。21時に帰れれば少し早い帰宅と思っている時点でもう、おかしいですよね。体も壊しますので、注意が必要です。
残業代が出ない
残業している分しっかりと給与明細に反映されていますか?サービス残業ほどくだらないものはないですからね。
残業代が1時間2000円だとして、月に20時間だと4万円。かなり大きい額ですよね。お金が全てではありませんが、残業代が出ると出ないとじゃモチベーションも違います。
ちょっと苦しいことでもお金がかかっていたら少し頑張れたりします。
私は月に100時間残業しても、残業代は3000円でした。タイムカードがなかったので、申請も全て自己申請だったのです。
「あなたの作業が遅いからじゃない?」の一言で残業は取れないです。ベテランの先輩も残業代もらえてなかったので、下は何も言えないのが現実。
こうならないために、残業代はしっかり出ているかチェックしてください。
始業前残業が1時間以上ある
看護師は始業前に点滴の準備や、情報収集のために定時よりも早く出勤しなければなりません。どうしてもそれは避けられないですが、1時間以上あるとそれはブラックです。
転職した今では10分前に出勤していますが、それでも十分な程。
経験と共に早くなった部分もありますが、点滴を詰める作業や食事介助など物理的に早くこなければならないことが多すぎるのはもうブラックですよ。
あなたの職場は大丈夫ですか?
始業前残業についてもっと細かくまとめた記事がありますのでそちらもご覧ください。

出勤人数が足りていない
1日に受け持つ患者の数に対して、日勤の頭数が明らかに足りてないとどうなるのか?それだけ一人が受け持つ患者数が多くなってしまうため業務が終わらなくなってきます。
それが負の連鎖というやつです。しっかりと人数が確保されているかは確認した方が良いです。少ないのもブラックの証ですからね。
私が経験した中では、入院する人が2人いて、手術する人が3人いる中を4人の看護師で回して、全員帰ったのは夜中の1時過ぎだったということがあります。
人数がいることは大事です。
休み希望が出せない
これはほとんどないとは思いますが、自分が経験した病院では休み希望が出せなかったんですね。
法事や自分が結婚すると言った場合は出せますが、旅行やデートなどプライベートの件は全て却下でした。予定も立てられず、すごく苦労したことを覚えています。
働いていく中でワークライフバランスってすごく大切なので、休みがしっかりとれるところで働きましょう。
勉強会が月3回以上
勉強が月に3回以上あり、それが自分の休日と重なっている場合は休みが一つ潰れることになります。
貴重な休みが潰れることで、毎日職場にいるような、全く休みがない感覚に陥ります。
今の病院は月に1回の勉強会で、休みが重なっている場合は出席しなくても良いです。それが気持ち的にどれだけ楽か。前の自分に言ってあげたいくらいです。
最低でも月に2回だったら支障がないように思えますが、3回は多いです。業務後に勉強会があるだけで、帰りが遅くなりますので注意が必要です。
先輩からのパワハラがひどい
これは看護師だけではなく、どの職場においても発生していることですね。
特に、新人看護師なんて知らないことだらけで職場に馴染むのがやっとというところです。
それを威圧的に「こんなのもできないなら看護師やめたら?」「一回見てできないならもうしなくて良いよ。」など言われるようなら、それは職場環境が悪すぎます。若い人材が育たない病院は経営としてなりたたないです。将来性がない病院なんですね。
もしパワハラに困っているなら、すぐに師長に相談しましょう。病棟を管理しているので解決してくれるはずです。それができないなら、もうその病棟はブラックです。
私の場合、師長はベテランの味方だったので、同期の新人、2.3年目の看護師は相談しても何も解決することができませんでした。
これも、転職のきっかけでしたね。信頼できる上司がいるのか、いないのかは重要です。
転職してどうなった?

答えを言ってしまうと、チェックリスト全てが解決され、有意義な生活を送ることができています。
プライベートでは、時間にゆとりができるので、彼女とデートしたり、趣味に時間を費やしたりなど充実で幸せな時間を過ごすことができていますね。
よく3年もひどい職場で頑張ったなと思います。
転職して、看護師として上の立場になり、信頼できる上司や後輩に囲まれながら次のステージを目指せるようになったと過去の自分に伝えてあげたいです。
ただ、いざ転職ってなると怖いんですよね。「師長に辞めるっていうのが怖い。」「新しい職場でもうまくいかなったらどうしよう。」「またすぐに辞めると思われないか。」「馴染めなかったらどうしよう。」などあれこれ考えてしまいますよね。
ですが、ブラック時代に比べたら全てが良く見えるものです。
辛い思いばかりして、看護師をやる程もったいないことはないですから。そして、それらの悩みはすぐに解決できるので安心してください。
看護師は誰もがなれるわけではなく、学生時代にも実習で散々苦労してなった職業ですから、病院のせいで看護師を辞めるのは勿体無い。
転職について上手くいく方法を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

まとめ
ブラック病院の特徴としては、タイムカードがない、残業時間が長い、パワハラがひどいなどたくさんあります。
どうしようもないくらいひどい病院は山程あるんですよね。
かつての自分のように、ブラック病院で辛い思いをしている方がたくさんいると思います。辛い毎日に耐える必要は全くないので、すぐに転職してください。その先にある幸せを感じて欲しいと思うばかりです。
自分の職場には前の病院に入職して半年ですぐに転職してこちらの病院に来た新人がいますが、今では立派に働くことができます。実際のところ、何年で辞めたとかは全く気にしないので、安心してくださいね。今の時代、どこでも再就職できますから。
「3年は同じ職場で頑張りなさい」なんて言葉を昔言われたことがありますが、それは全くの無駄です。自分の働きやすい職場を見つけて、そこで成長すれば立派な看護師になれます。転職して、辛い日々にさよならしましょう。
