「最近リーダー業務やり始めたけど、全然上手くできない!」
こういった悩みを抱えている方はいませんか?
今まではメンバーとして動いていたけど、経験を積み重ねていくと与えられるのが「リーダー業務」です。
私の後輩も「先生とのやりとりに混乱する。」「緊急対応ができない」「メンバーを上手くまとめられない」とよく悩んでいます。
私は新人から急性期である大学病院で過ごし、転職したのちにチームリーダー、教育責任者になっている7年目の男性看護師です。
リーダー看護師は病棟の中心になるので緊張や不安、難しさがあるのは当たり前ですよね。
私も「もっとちゃんと周りを見なさい!そんなんじゃリーダー看護師務まらないよ!」と怒られたものです。
そこで、今回はリーダー業務で困ること、解決策について紹介していきます。
目次
リーダー業務で困ったこと6選

あなたは何年目でリーダー看護師していますか?2年目?3年目?
遅かれ早かれ、経験積めば入るのがリーダー看護師です。私は2年目の後半にリーダー看護師に入りました。
私が経験して困ったこと、後輩に指導している内容を紹介していきます。
リーダー業務で困ることは以下6つです。
・Dr.とのやり取りに混乱する。
・知識不足を感じる
・休憩に入れない(計画を立てられない)
・先輩に依頼できない
・指示受けが理解できない
・優先順位が付けられない
当てはまる方いますか?
それぞれもう少し細かくみていきましょう。
Drとのやり取りに混乱する
メンバーの時だとあまり先生と関わることって少ないんですよね。それが、リーダー看護師になると先生とコミュニケーション取ることになります。
患者の状態だったり、退院先の話だったり。夜間の状況も聞かれたりする。
指示の出し方も特殊で、先生によってばらつきもあるため結構大変です。たまに間違えて指示が出てたりするのでこちらも慎重になります。
知識不足を感じる
先生から指示が出たけど、言っている意味がわからないという場面に遭遇することがあります。
「利尿剤を静脈注射しているのに、内服でも追加するの?」とか、疑問に思うことってたくさんあるんです。勉強して、知識としてあれば理解できることもあるんですが、なかなか難しい。
リーダーになったばっかりの頃は臨床経験も先輩程ないので、薬剤使った後の患者の状態予測もできないことが多いんですね。
休憩に入れない
リーダー業務をしていると、慣れないうちは休憩に入れないことが多いです。
なぜか?
計画を立てて業務ができないからです。
優先順位が立てられるようになると、いきなり指示が入っても後でやれば良いのか、今すぐ受けた方が良いのか判断できます。
それができないうちは指示が出た全てのことを受けてしまうため、全く休憩に入れなくなってしまうんですね。これも、しっかり対策を立てれば休憩に入れるようになります。
先輩に依頼できない
どうしても自分一人では回せない時、先輩に依頼しなければならないことがあります。リーダーは一人でするので大変なんですよね。
ですが、どうしても「自分一人で何とかしなきゃ!」と思ってしまう方がいるようです。
先輩看護師からすると頼ってもらって問題ありませんし、急いで指示を受けているとインシデントに繋がってしまう可能性がありますからね。
それとも「怖くて依頼できない」という方が多いですかね?
周囲の看護師はリーダー看護師を育てなければならないので、責めるような看護師がいてはいけないんですが・・。
後ほど、対策を紹介します。
指示受けが理解できない
メンバーはたくさんいますが、リーダーはたった一人。
先生からの指示を受けるのも一人です。当然、責任はあります。
その中で指示が理解できないとかなり困りますよね。もちろん、それは誰もが経験しています。
「〇〇さん。この点滴行くから。」と指示される。ですが、点滴の内容は理解できても、なぜその患者に施行するのか理解できない。
こんな経験ありませんか?
後ほど対策について紹介しますが、とりあえずは聞くことですね。勇気がいる行動ですが、何も理解しないで指示受けるよりはマシです。
優先順位が付けられない
ある先生から一つの指示が出される。その後すぐにもう一人の先生から別の指示が出る。それもほぼ同時刻に。
さて、どっちの指示を先に受ける?
そんなことを悩んでいるうちにもう一人の先生が別の指示を出してくる。こうやって積み重なると人間パニックになるものです。
優先順位がつけることができるとスムーズにリーダー業務をこなすことができるようになります。
冷静に周りも見ることができ、中堅看護師として成長することができるのです。
リーダー業務が上手くいくコツ

先述したリーダー業務で困ること6つに対して、対処法を紹介していきます。
これができるようになると「あれ?前より動けるようになっているかも!」と自信にも繋がってきます。
Drのクセを教えてもらう
あの先生はこういう指示の出し方をするから注意とか、先輩看護師に「Drのクセ」を教えてもらいましょう。
話づらい先生でも、話し方次第で指示を受けやすくなったりするのです。これは、先にリーダをやっている先輩じゃないとわからないことなのでどんどん聞いていきましょう。
クセがわかるようになると、ある程度こちらの欲しい指示へ誘導できるようになります。
指示のクセには薬の出し方が毎回変な先生もいます。そのクセがわかると防げるインシデントもあるので、是非先輩に聞いておきましょうね。
知識不足はその日わからなかったことを調べるクセ付けから
どんなに勉強していても、知らないことってたくさんあります。
もちろん、7年目になって教育責任者になっているとしても、まだまだ知らないことだらけです。リーダー付いてわからなくなることってたくさんあるんですよね。
ただ、そのままにしておくには勿体ない。「全てを把握しなさい!」とは言いませんし、無茶です。(私は過去言われていましたが・・。)
当日、わからなかったことを帰ってから調べておくクセを付けましょう。
それだけでも知識量は増えます。その積み重ねで中堅看護師として成長することができます。
調べた知識は後日リーダー業務をした時に使えたりするので、より身につくのです。何年経っても勉強して実践の積み重ねなんです。
頑張りましょう!
計画を立ててリーダー業務を行う
リーダーに計画なんてあるの?って思いがちですが、業務リストがあれば計画は立てられるのです。
もちろん、当日に緊急で指示が入ることもあるんですが、そればかりではない。前日から薬が切れそうだったり、注射が切り替わりそうなことがわかります。
当日出勤した時にそれらが確認できれば計画しながら業務を行うことができます。後は優先順位をしっかり立てられること。
緊急なのか、そうではないのか。この判断は先ほどの知識量も合わせて判断できます。今までは指示に従って動いていたものが、今度は判断する立場になり困惑もあるでしょう。
ですが、落ち着いて。周囲には頼れる先輩看護師がたくさんいます。どのようにリーダー業務を進めていけば良いか聞きながら覚えていきましょう。
一人でリーダー業務をしようとしない
当日のリーダー看護師はあなた一人です。
これは変えることができない。でも、業務を一人で行いなさいとは言われてませんよね?先輩看護師に助けを出しましょう。
責任を一人で取る必要なんてないですから。それが、チーム医療というやつです。ましてや、リーダー看護師初心者なら尚更です。周囲の力を借りましょうよ。
ただ、お願いするときは少し考えを持って助けを求めしょう。「何がわからないかわかりません!」というお助けサインはNG。何となくても良いので、自分のアセスメントを持って、相談しましょう。
指示受けが理解できない時はダブルチェックしよう
「これってどういう意味だ?」と疑問に思う場面ありますよね。
リーダーは自分しかない。そんな時どうするのか?
簡単なこと。先輩と一緒に確認しましょう。
私は今でもやっていることですが、一人で受ける時に不安に思うことってあるんですよね。だからこそ、不安なまま受けるのではなく誰かと確認することで間違いがないようにします。
リーダーは孤独だと思いがちですが、実はいつでも周りに助けを求めても良いポジションです。わからない時はすぐに周囲に相談しましょう。
優先順位が付けられない時はすぐ相談!
同時に指示が出てパニックになる経験は誰しもあります。
それを乗り越えるためには、すぐに相談できるかどうかです。
優先順位をつけられることに越したことはないですが、リーダーなりたてはそれが難しい。そしてそれが重要だということに気づけないこともあるので、迷ったらすぐに相談しましょう。
そうこうしているうちに自分で優先順位をつけて行動できるようになっているんです。
先輩が怖くて相談できない、誰も助けてくれない。すぐにリーダー辞めさせられる。そんな病院だったらすぐに「転職」しましょう。
サポート体制が整っている病院はたくさんありますからね。
転職について気になる方がいればこちらからどうぞ。3分もあれば読めますよ。

自信を持ってステップアップしよう

今回はリーダー業務の困ったこと、対処法紹介でした。
中堅看護師の入り口となるのが「リーダー業務」です。最初は絶対に壁にぶち当たります。これはもう、絶対ですね。それだけ難しいことなんです。
3人くらいリーダーがいれば良いのになんて思うくらい忙しい日もあります。ですが、優先順位を付けたり、周囲に相談できる力があれば乗り越えることができます。
気がつけば、立派な中堅看護師です。陰ながら応援しています。
他にも、3年目の乗り越え方なんかも記事にしているので、良ければ遊びに来てくださいね。
