看護師をしていれば誰もが通る道「リーダー看護師」
今、1・2年目でリーダー看護師から指示をもらって働いている皆さんも、いずれ必ずリーダーに入ることになります。
リーダー等役割を与えられると、当然病棟の中心になります。簡単に「リーダー看護師」といいますが、それが難しい。
「リーダーって役割がたくさんあって、もう何やっているんだかわからない。」という悩みにぶち当たるんですね。この悩みは私も通ってきたのでよくわかります。
私は新人から急性期である大学病院で過ごし、転職したのちにチームリーダー、教育責任者になっている7年目の男性看護師です。
こんな疑問が出てきますね。
そこで、リーダーの役割と対策について教えていきます。
日々リーダー看護師がうまくできない方や、これからリーダー看護師になる方は参考にしてください。働き方が変わること間違いなしです。
目次
リーダー看護師の役割4割

さて、リーダー看護師の役割ってどんなものがあると思いますか?少し考えて見ましょう。
実は、簡単に4つに分けることができます。
リーダー看護師の役割は以下4つです。
・病棟メンバーのまとめ役
・他職種との調整
・先生と看護師間の情報伝達
・後輩の指導、育成
意外とシンプルなんです。
もう少し細かく見ていきましょうか。
病棟メンバーのまとめ役
後輩から先輩まで経験年数がバラバラなスタッフとまとめていきます。
というのも、リーダーになると指示を出していかなければなりません。その時に頼れる人、できない人を分けて的確な指示を出していく必要があるのです。
それぞれの個性や、技術力等を見極めながらまとめていきます。
他職種との調整
看護師だけではなく、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士やソーシャルワーカーさんと退院調整の話をしたりと他職種との調整をするのもリーダー看護師の役割の一つですね。
とにかく電話がなります。朝から勤務終わりまで「リーダーさん!電話です!」と声を書けられることもしばしば。
他職種からの相談にも乗ったりと大忙しな1日になります。
患者一人ひとりの状況を把握しながら、他職種に情報を繋げる。これも立派なリーダー業務。先生からの指示を受けながら、他スタッフとの連携も欠かせません。
先生と看護師間の情報伝達
朝一でDrから「夜の状況どんな感じ?」なんて声をかけられます。
「夜は〇〇で、今はこんな状態です。こんな訴えもありました。」と情報をDrに伝えます。朝病棟に入った時点で、全ての患者の夜の状況は何となく把握しておきますね。
夜だけではなく、1日を通してバイタルサインに変動があった人、何か症状を訴えている人、点滴を外せそうな人など把握して、先生に伝える。
異常がある患者と、何もなかった患者はしっかりと判別していきます。
先生もたくさん患者を受け持っているため、全ての患者を把握しているわけではありません。リーダー看護師がしっかり正確な情報を伝えていく必要があります。
後輩の指導・育成
先生から指示をもらった後、スタッフに伝えていきます。
先輩に伝える時は特に問題ないんですが、後輩に伝えた時にしっかりと対応できているか確認する必要があります。
求めていることをしっかりと行動に移せているのか?
この評価をしっかりやってあげるのもリーダーの役割です。
それぞれの役割別対策

リーダーの役割を4つに分けました。
大体この4つと考えてもらって問題ありません。
では、次に対策に移ります。普段リーダーが上手く回せないと考えている人はしっかり見ていきましょう!
1つずつ目標を持って解決していくことが大切なので、コツをつかみながら理想のリーダー看護師になってください。
病棟メンバーをまとめる
コツとしては、できる人とできない人を自分の目で見極めて仕事を振ること。
ルーティンワークだけで詰まっている人には追加で指示を出さない、仕事をしながら記録もできている人には指示を出して動いてもらう。
バランスを保ちながら業務振り分けをしていくと、病棟全体がスムーズに動き始めます。これには、少し病棟メンバーの個性も知っていないとできないですが、経験しながら覚えていきましょう。
リーダーに入るということは、そこそこ病棟で経験しているはず。患者だけではなく、メンバーのスキル状況を把握しながら動くクセを付けましょう。
他職種との調整は治療方針の統一
他職種連携で大切なことは「全員が同じ方向を向いているかどうか。」を意識してできるかです。
リーダー看護師は、情報伝達を行い、全員が同じ方向を向けるように誘導していく必要があります。そのためには、退院がいつ頃か、現在の治療段階など患者の状況を細かく伝えていきます。
コツは、リーダーしている以外にも患者の状況を考えること。
それって当たり前じゃない?
と思いがちですが、案外部屋持ちをしているときは処置や業務を終わらせることに精一杯になりがちです。
いつ退院するんだろう?今ってどんな状況なんだろう?いつまでこの治療続けるんだろう?常にこういったことを考えながら部屋持ちをするクセを付けましょう。
リーダー看護師になった時に役立ちます。
先生と看護師間の情報伝達は正確に
「患者が何を訴えているのか?」ここを正確に伝えていきます。
そのためには、メンバーや経過記録から情報をしっかり収集していきましょう。
この前処方した薬の効果は?夜は眠れている?点滴の効果は出ている?先生も全てを把握していないので、Drから
情報収集するだけではなく、普段から意識して部屋持ちすることも忘れずに。普段意識していると、リーダーしていると情報を把握しやすいのです。
後輩の育成、指導は責任を持って
与えられた指示に対してどうやって考えてる?正しい行動ができている?
そういった評価をしながら指導して、後輩を育てていくのもリーダーの役割です。
ですが、あまりに仕事が忙しい時には指導する時間も確保できない日があるでしょう。そういったときは無理せず、業務優先で動きましょう。
時間がある時は、後輩の行動を評価し、リフレクションしてあげると病棟全体のレベルが上がります。
コツは、最初に緊急性の低い指示を出して、しっかりできるか評価してあげる。その後、緊急性が高い指示を与えていき、指導していくこと。
決してできないものは押し付けず、ギリギリできるくらいの課題を与えることが大切です。
役割を押さえて理想のリーダー看護師になろう

4つのリーダー看護師の役割と、解決策について紹介しました。
リーダー業務は確かに難しいんですが、役割を理解し、解決策を実行していけば必ず理想のリーダー看護師になれます。
今回紹介した内容以外にも、リーダー看護師で困ったことってありますよね?それらについてはこちらの記事をご覧ください。

一緒に見て理想のリーダーになれるように頑張っていきましょう!