今回は、男性看護師のキャリアアップについてお話ししていきます。
男性看護師であれば誰もが考える「キャリアアップ」
看護師として働いて行く中で今よりもレベルアップしたいと思う場面がたくさんあると思います。その先の選択肢はどんなものがあるのか?気になりますよね。
レベルアップもそうですが、正直なところ「給料を上げたい」「家族を養っていきたい」という金銭面においても、キャリアアップについて考えるのは大切なことです。
・キャリアアップの種類について知りたい方
・キャリアアップする具体的な方法について知りたい方
・キャリアアップしやすい病院の特徴ついて知りたい方
上記の方へ記事を書いていきます。
厳しい学校生活を乗り越えてようやくなれた看護師。どうせなら、やりがいを持って働きたい。そして、収入面でも充実した生活を送るためにも、自分が目指すべき道を知っておきましょう。
キャリアアップの種類

早速、看護師のキャリアアップの種類について説明していきます。
大きく分けると、「管理職」「認定・専門看護師」の2種類。この2種類のいずれかになることにより、看護師として現状よりも上にいけることになります。もちろん、収入アップも期待できることになります。
看護師は女性が目立っている世界で、男性は肩身が狭いと思われがちですが、男性の強みもあります。産休にも入らなければ、寿退社もありません。資格などを取ることにより、男性も同じ看護師として十分活躍することができます。
では、それぞれどのようにして目指すことができるのか。方法についてみていきましょう。
キャリアアップよりも、今すぐ給料を上げたいと思っている方がいらっしゃるのであれば、収入アップする方法について詳しくまとめた記事がありますので、そちらを参考にしてください。
管理職
管理職は「師長」や「看護部長」という役職が付くものになります。
管理職になるには、その前のステップとして「看護主任」になる必要があります。これは、日々の業務で師長から信頼を得ることが必要になっていますので、積極的にコミュニケーションをとっていきましょう。
チームのメンバーと話し、チーム内の情勢を理解し、まとめる役ができれば看護主任への道が開けます。過去に2つの病院を経験してきましたが、これは大学病院でも、中小病院でも同じです。看護主任になった後、看護師長を目指していきます。
管理職には、採血など看護師としての技術とは異なるスキルが必要になってきます。先述したコミュニケーション能力や統率力はもちろん必要です。また、院内研修に積極的に参加し、看護師としてレベルアップする意欲も見せていく必要があります。
それらに加えて、一番効果的なのが「面談」です。面談は各病院で必ず行われるもの。そこで、師長に「管理職を目指したい」とはっきり意思を伝えることで推奨してくれるようになります。これらが、大きな流れです。
約10年〜15年はかかることですが、いずれ管理職を目指すのであればこういった方法で管理職になることができます。特に男性看護師の場合は、働く部署の管理者が「男性看護師」だと管理職を目指しやすいです。同じ同性だと、配慮してくれる可能性が高くなります。
認定・専門看護師
ある程度病院での臨床経験があれば目指すことができるのが認定・専門看護師です。それぞれの資格を受けるのには条件があるのですが、それを突破できれば資格を持った看護師になることができます。
どちらの資格も、看護のスペシャリストです。病棟に1人いるだけですごい安心感があります。目指す道は過酷で、これまで以上に深い知識が求められます。その分、看護師として大きくキャリアを形成することができる代表的なものです。
専門・認定共に特定の分野があり、そこから一つを選んで目指していくことになります。例えば、専門看護師であれば「がん看護」、認定看護師であれば「脳卒中リハビリテーション」という風に自分で選びます。
専門看護師・認定看護師の場合、資格を取得するには5年以上の実務経験が必要で、そのうち3年以上は資格を取得したいと考えている分野での経験が条件となります。
条件が満たされたら、「専門看護師」の場合、大学院に入学します。そこで定められた単位を取得して修士課程を修めます。その後さらに専門看護師認定審査を受け、それに合格すれば「専門看護師認定証」を取得することができます。
「認定看護師」の場合は、専門の教育機関で6カ月間と約600時間以上の認定看護師教育を受講し、認定審査に合格すれば「認定看護師認定証」が交付されます。
これだけ聞くと、目指す気が引けてきますかね?
それだけ、キャリアアップは簡単ではありません。が、資格を取れば特別な看護師になることができます。年収アップはもちろんのこと、看護師としてもレベルの高い看護師としてやりがいのあるものに変わることは間違いありません。
キャリアアップしやすい病院

男性看護師がキャリアアップしたいと思った時に、どんな病院でも目指せるかと聞かれれば、それは可能です。
ですが、難易度はかなり変わってきます。病院の中でも、キャリアアップしやすい病院と、しづらい病院が存在します。
これを知らないで、先述した内容を踏まえ、自分の中でキャリアアッププランを考えても、残念なことに叶わないケースが出てきてしまう。
その為、男性看護師がしっかりキャリアップしやすい病院か見極める必要があります。また、キャリアアップしやすい条件や環境を知る必要もあります。いくつかピックアップして説明していきます。
男性看護師が多い職場で働く
男性看護師が増えてきているとはいっても、比率でいうと女性の方が圧倒的に多いです。その為、経験から、どうしても女性が優遇されてしまうことがあります。
そこで、男性看護師が多い職場で働くことで男性看護師としての良い部分も見てもらい、キャリアアップを推奨してもらう。
これが、効果的です。前の病院では師長が男性で、男性スタッフが4人。その内、2人の男性看護師が働きながら認定資格を取ることができました。それだけ、男性看護師が多くいることが重要です。
主に、男性スタッフが多く働く科は「整形外科」「精神科」「ICU」「救急」「手術室」です。この他、外科系は男性看護師が多いので、病院入職や転職の時には注目してみると良いです。
男性スタッフが多い職場についてはこちら→男性看護師が多い職場6選

大学病院は避ける
大きい病院で、一見キャリアップしやすいように見えますが、実際は忙し過ぎて資格取得に行けない看護師をたくさん見てきました。
キャリアップを支援してくれるような研修も存在するのですが、実際に学校に通うとなった時に、先延ばしにされるパターンが多く、転職される方もいました。
管理職になろうと考えた時に、大学病院クラスになると競争率が激しい上に、管理職になれる人数は少ないので狭き門です。それなら、中小病院の方が管理職になれる確率は確実に高くなります。
研修など充実しており、学べることが多いのが大学病院。
しかしながら、キャリアアップとなると難しくなるので、ある程度看護師として学ぶことができたなら、転職して中小病院へ行き、キャリア形成することをオススメします。マイナビ看護師TOPなら、キャリアアップについても相談し、良い病院を選んでもらうこともできます。
マイナビ看護師への登録方法について→2分で終わる登録方法。画像付きで紹介

まとめ
キャリアアップといっても、どれも簡単ではありません。
それでも、将来の収入アップや、看護師としてのやりがいを高めていくためには必要なこと。特に男性では避けては通れません。
ただ、漠然とイメージするよりは、今回の記事で何となくでも良いので方法だけでも知っておくと、将来のイメージが付きやすいので参考にしてください。
どんなキャリアアップをするにしても、良い病院で働くことが必須条件となってきます。
そのため、先ずは転職会社のスタッフにキャリアアップしたいと相談するのも一つの手です。上司は1つの方法しか知らなくても、会社のスタッフはたくさんの看護師を見てきているので、色んな方法や病院を知っています。
キャリアアップを考えている方、男性スタッフが多い環境で働きたいと思っている方は、一度ご相談することをオススメします。
こちらの2つは、病院数をたくさん持っているため、高待遇の病院を紹介してくれます。そのため、キャリアアップしやすい病院の選択肢が広がることは間違いないです。
参考になっていただけたら幸いです。
