今回の記事では、看護師の夜勤がキツイ理由と対策についてお話ししていきます。
私は3年間大学病院の急性期に勤務していました。「超激務」である大学病院の夜勤を3年間経験してきましたので、実体験を交えて説明していきます。
また、3交代、2交代の両方を経験したので、両方の夜勤で使える対策も紹介していきます。
・夜勤が辛くて逃げ出したい方
・夜勤の対策を今すぐ知りたい方
夜勤がきつい理由をと合わせて参考にしてください。
目次
夜勤がキツイ理由

夜勤が辛い理由は、身体的と精神的の2つに分けられます。他の職種と比較すると少々特殊なので、それぞれ説明していきます。特に、新人看護師さんは戸惑っている方も多いと思いますので参考にしてください。
身体的にきつい理由
身体的にきつい理由は以下の4つに分けられます。
・これまでの生活リズムが狂ってしまう
・仮眠に入れないことがある
・1人で行う業務量が多い
・緊急入院に対応する必要がある
部署によっては、もっと細かいものもありますが、大まかにはこの4つです。実体験も踏まえながらみていきましょう。
これまでの生活リズムが狂ってしまう
夜勤は夜中ぶっ通しで働くので、今まで蓄積されてきた生活リズムが崩れてしまうために、体に疲労が蓄積されてしまいます。これまで社会人になるまで、夜中働きっぱなしということがないため、体が慣れないんです。これが苦しいですね。
仮眠に入れないことがある
急性期ではほとんど仮眠に入ることができませんでした。急患の対応、重症患者の急変対応により16時間全く休憩に入れないので、体力の消耗が激しいです。同期の中では、倒れてしまう人がいるくらいでした。人の命がかかるプレッシャーの中、不眠は辛いですね。
1人の業務量が多い
例えば、日勤5人スタッフがいるとして、夜は1人になります。その分、業務量が多くなるのは当然ですよね。私は大学病院時代1人で24人の患者をみていました。もう1人スタッフがいるのですが、どっちがで急変が起こった場合、救急入院は1人で全て対応します。
他にも点滴交換や、トイレ介助などたくさん業務があるので、急性期の夜勤は毎回大変です。
緊急入院に対応する必要がある
先程少し触れましたが、夜勤であろうと入院は受け入れます。心筋梗塞や糖尿病の急性期など重症な患者が入ってくる中で、スタッフは2〜3人。その他20人以上の患者数を抱えながらの対応なので、眠れないのは当たり前な世界です。食事休憩も入れない夜勤は毎回です。
精神的にきつい理由
精神的にきつい理由は以下の3つに分けられます。
・責任の重さ
・1人〜2人で乗り越えなきゃならない不安
・メンバー間の人間関係
これも実体験を踏まえてみていきます。
責任の重さ
夜勤は1人で多くの患者を受け持ちます。その中はもちろん、重症な患者もたくさんいます。日勤では頼れる先輩が見てくれていても、夜勤は自分が処置をしたり、管理するので、自分の発言や行動が患者の命を左右してしまうと考えると、責任が重いのです。
1〜2名で乗り越えなきゃならない不安
人数が少ないので、自分が一番上の夜勤もあります。何も起こらなければ良いですが、心停止や転倒による大量出血などの事態に対して、後輩を含めた少ない人数で対応する。そんな長い時間を乗り越えられるか考えると不安でいっぱいになりますね。
メンバー間の人間関係
夜勤は人数が少ない分、苦手な先輩を2人きりなんていう日もあります。何をするにも重圧がすごい。人間なので、相性が悪い人もいますよね。常に怒っている厳しい人と長い時間一緒だと辛いですね。
夜勤の対策3選

身体的、精神的につらい夜勤がわかったところで、乗り越えるための対策を紹介していきます。これは、2交代でも、3交代でも使える対策なので参考にしてください。
・夜勤前はギリギリまで寝る
・急変対応を覚えて、自信をつける
・夜勤のない病院または夜勤が軽い病院に転職する
この3つです。それぞれ解説していきます。
夜勤前はギリギリまで寝る
2交代の場合、15時30分には病棟に入らなければならないので、14時まではがっつり睡眠時間を確保します。そうすることで夜勤の生活リズムを作ることができるので、夜中働いていても、起き続けられることに違和感がない体を作ることができますね。
最初は慣れず、9時に起きて12時に少し仮眠とるという方法にしていたんですが、これだと夜中に眠くなってしまい、体の疲労感が強かったので、上記の方法に変更したところ夜勤を乗り越えられる生活リズムを作ることができました。
3交代の場合、深夜入りは0時半なので、23時まで寝るようにし、出勤することで夜中は乗り越えられます。
急変対応を覚えて、自信をつける
自分は新人時代の頃から急性期にいたので、重症対応は当たり前にありました。月に4回夜勤があったとして、3回は当たる程常に重症な患者がいる病棟というのも悪かったです。毎回不安だったのですが、急変した場合の対応パターンを覚えておくと、自信をつけることができましたね。
例えばどこに何があるのか物品の位置を把握する、急変対応時によく使う薬剤を調べておく、気道確保など初期治療方法のマニュアルを作っておく等対策を立てて起きます。すると、いざ急変が起きても落ち着いて対応できることを知れば夜勤の不安軽減に繋がります。
夜勤のない病院、軽い病院に転職する
対策を立てても、やっぱり夜働くの耐えられない。または、夜勤で急患対応するのが本当に辛いという方もいるでしょう。私も、慣れたとはいえ、本当に辛くて転職したので共感できます。
その場合、別に看護師を辞める必要はないので、病院を変えるだけで解決します。
それは看護師として良いのか?
そう思ってしまうのもわかります。ですが、例えば慢性期であれば比較的落ち着いた夜勤を過ごすことができますし、日勤帯のみ働ける病院もたくさんあります。そうやって看護師をやっている人はたくさんいるのですから、全く問題ありません。
辛い夜勤を耐えて、続けるよりも、転職して充実した看護師生活を送る方がよっぽど充実します。無理して看護師を続けても、自分あっての看護ですからね。先ずは、自分優先で考えてください。
私はこちらの転職会社を通して、今の充実した看護師生活を送ることができました。実際に利用してみて、特に案件が充実しているものなので、相談することをオススメします。
看護師転職に関して、もう少し詳しく見たい方はこちらをどうぞ。

まとめ
身体的にも、精神的にも辛い夜勤は看護師であれば誰もが通ります。
仮眠にも入れず、少ない人数で対応する辛さや責任を伴うプレッシャーなど辛い理由がたくさんあるのも事実。なので、今回紹介した夜勤対策をしてほしいと思います。何もしないよりは、少し楽になれます。
ですが、実行しても、辛いという場合もあります。
夜勤を通して、看護師として成長することももちろん大切です。しかし、それ以上に大切なのは「自分」です。
私は転職しましたが、何不自由なく看護師として生活しています。夜勤がない病院や軽い病院に行くのは決して「逃げ」ではないので安心して一度相談することをオススメします。
今回の記事を参考に、より良い看護師生活を送れるように応援しています。