今回は新人看護師の勉強会についてお話ししていきます。
病院に所属していれば、必ずあるのが勉強会や研修。
ただでさえ忙しい業務なのに、勉強会に参加してさらに残業の毎日。正直、辛いですよね。
休日なのに勉強会のためだけに病院へ向かっていたら、毎日病院にいる感覚ですよね。「病院に住んでるんじゃないんだから。」とつい思ってしまいます。
私は新人からの3年間、大学病院にいたので、新人看護師の時は勉強会が多すぎて辛かったことを今でも覚えています。
実際のところ、勉強会には参加するべきなのか?
実体験を基に説明していきます。
・新人看護師の方
・勉強会は参加するべきなのか疑問に思っている方
是非参考にしてください。
新人看護師は勉強会に参加するべき?

早速正解教えていきます。
答えは「強制のやつのみ出席で良い」です。
なぜか?
新人の間は業務を覚えることや、目の前のことで精一杯。これに勉強に参加しても頭に入らないことがほとんどだからです。
自部署に特化した内容であれば良いのですが、全く関係ないものなんて参加する必要はありません。勉強していて不明なところは、プリセプターに聞けば解決できますからね。
先ずは業務を終わらせること。そこで生じた疑問をすぐに質問し、解決する。
これ自体が勉強ですから、新人の間は改めて勉強会に出る時間が勿体無いです。
勉強会に参加するメリット・デメリット

現在、新人看護師で勉強会に出ている方。
辛いとは思いますが、決して無意味なことではなく、素晴らしいと思います。ここから勉強会のメリット、デメリットについて説明していきます。
【メリット】
・知識が広がる
・他部署について知ることができる
【デメリット】
・残業が増える
・疲労が取れない
・プライベートがなくなる
新人の間はこのようにメリットよりもデメリットの方が多いです。実体験を基にもう少し細かく見ていきましょう。
知識が広がる
これは、勉強会に参加すれば、参加するだけ知識が増えるためです。
BLSのような救急時の対応、薬剤の効果やプロセスについて、他部署の疾患についての勉強会など、何かしら新しい発見だったりなど知識が広がることは間違いないと言えます。
私は循環器に所属していましたが、ICUの重症管理だったり、薬剤知識はとても勉強になったことを覚えています。
また、消化器疾患についての病態生理も、関連して勉強することができたなどメリットはありました。
自分で調べるのも大切ですが、専門の講師が説明してくれるので、専門書よりもわかりやすいんです。
他部署について知ることができる
自分の部署にいると、同期の話以外で他部署について知るキッカケがないのも事実としてあります。
そこで、勉強会に参加することで、他部署ではどのような患者管理をしているのか、どのような疾患の勉強をしているのかなど知ることができます。
今は所属している科が全てですが、将来自分が目指すゴールを探すキッカケにもなりますし、自分が目指すべき看護師像なんかも発見できるチャンスでもあります。
私は、認定看護師さんの勉強会に参加し、興味を持つことができたことから、今目指している道に繋がりました。
看護師といっても色んな方がいらっしゃいますので、一度話を聞いて見るのも自分の将来に繋がります。
残業が増える
勉強会は業務中、または定時終了後に開催されることがほとんどです。
バタバタとした日勤を過ごし、記録ができないままに勉強会に参加しなければならない場面も多々あります。特に、急性期ならほとんどがそうです。
30分で終わるものは少なく、大体が1時間程はありますので、その分の時間が業務に使えないのは、新人にとって苦痛でしかないんです。
処置、記録など何かと時間がかかる新人看護師は、勉強会に参加するだけでもかなりの残業時間になってしまいます。
ただでさえ、日常の業務をこなすのに必死なのに、勉強会に参加してる暇なんてないんですよね。帰宅時間は遅くなり、勉強会の内容を振り返る時間もない。
私もよく勉強会に参加し、残業していました。今振り返ると、出なくても良い勉強会なんて山程ありましたし、新人で参加したものはあまり覚えていないのが現実。
新人看護師で、勉強会に参加したために、帰宅が21時を過ぎることもありました。
残業は、体力的にも、精神的にも披露するため、新人の間はしないのが理想的。知識の取得ももちろん大事。ですが、先ずは残業しないこと。部署の業務に専念することをオススメします。
疲労が取れない
日常業務だけでも疲労でいっぱい。なのに、それ以上に勉強会に参加するだけでも疲労感は増すばかり。
特に定時以降の勉強だと、終わるのは18時30分〜19時くらい。そこから記録、残っている業務を行なっていくわけですから、疲れるんですよね。
それなら、業務を終わらせて、業務中に出された課題を帰ってからすぐにやる方がよっぽど疲れは取れます。職場っているだけでも疲れますからね。
私は週2回のペースで勉強会がありましたが、その日は帰るのが21時以降なのは当たり前でした。日よっては、日付超える前とかもある程です。
疲労感が溜まり、勉強会の中身が頭に入ってくるどころか、全く覚えられませんでした。
プライベートがなくなる
文字通り、勉強会に参加することでプライベートがなくなります。
どういうことかと言いますと、看護師はシフト制なので、平日5日間が必ずしも仕事とは限りません。
その為、休日なのにわざわざ職場にきて、勉強会に参加するということがあります。それだと、ON・OFFを区別することができなくなってしまうというわけです。
社会人になり、学生時代よりも圧倒的に休日が少なくなります。
時には、遊んだり、自己学習の時間に使うことで仕事のモチベーションを保ちたいですが、「勉強会」に参加することでそれができない。
特に、新人時代は学生生活からのギャップが激しい為、休日はしっかり休むべきなんですが、勉強会に強制参加だとそれができない。
私も、ひどい時だと月の休みが2日しかないという時がありました。本当、ブラック病院だったなと思います。

休日休めないままに仕事をしていると、体力的・精神的にも辛くなってきますので、できれば休みましょう。
まとめ
病院に所属していれば、必ずあるのが勉強会や研修ですが、勉強会に参加してさらに残業の毎日。正直言って、辛い。
勉強会に参加するメリットももちろんありますが、デメリットの方が大きいので、新人のうちは休むことを優先に、参加できるもののみにしておきましょう。
先ずは、自分の所属している勉強から。他部署の勉強会は、仕事に慣れてきてからで全然大丈夫です。毎日出てくる業務上の課題を、一つずつクリアしていきましょう。
私が務めていた病院のように、勉強会は強制参加、残業するのは当たり前という病院で悩んでいる方はすぐに病院を変えることをオススメします。
今後、自分が看護師をやっていく上でそんな病院では、いずれ体を壊すだけではなく、精神的に辛くなるので、病院を変えるのであれば早いうちに。
転職に不安がある方の為に記事もまとめていますので、どうぞご覧ください。
