看護師3年目ともなると病棟にも慣れてきて、色んな仕事が任せられてくる頃ですね。周囲が冷静に見れてくる年数でもあります。
「業務以外の残業が多くなってきて辛い」「もっとステップアップしたい」
こんな悩みが出てきますね。私の後輩も3年目になりますが、日々悩みと戦っているのでよく相談に乗っています。
中には「転職したい。」と考える人も多いのが3年目です。
私は新人から急性期である大学病院で過ごし、転職したのちにチームリーダー、教育責任者になっている7年目の男性看護師です。
今回の記事では看護師3年目の悩みをピックアップして、解決方法まで紹介していきます。
この記事を読めば、3年目も無事に乗り越えることができるので是非参考にしてください。
目次
看護師3年目の悩み7選

早速、3年目の悩みをピックアップしていきます。
「3年目の悩み」は以下7つです。
・学生指導やプリセプター、委員会などの時間外業務が増えて辛い
・後輩ができてプレッシャーや責任が重いのが辛い
・今よりもステップアップしたい
・リーダー業務ができない
・他病院と比べて給料が低い
・人間関係が辛くなってしまった
・待遇の悪い面が見えてきた
当てはまる方いらっしゃいますか?
3年目にもなるとある程度の責任感だったり、今以上にレベルアップしたいという気持ちが現れてきます。
また、それとは逆に給料が少ないという事実や、リーダー業務ができないといった困っている事例もあるので少し細かく解説していきます。
学生指導やプリセプター、委員会などの時間外業務が増えて辛い
新人看護師の時と比較すると残業時間が増えているという方も多いのではないのでしょうか?
事実、看護師3年目となると業務以外に多くのことを任せられるので、どうしても時間外でやらないといけない仕事が増えてきます。
・プリセプター業務
・業務終わりの委員会
・学生指導(レポートの評価)
・看護研究の発表
・勉強会の開催、出席
今まで自分が経験したものだけでも、これだけのものが出てきます。
プリセプターは新人の技術評価や面談もしなければならないし、休日にはチーム会に参加し、新人の進捗状況なんかを伝えなければならない。
学生が来たら提出されたレポートの評価、記録の指導をしなければならない。
看護研究は文献探し、作る人と時間を合わせて勉強しなければならない。
どうしたって時間外が増えるんですよね。3年目になると時間外が増えて帰れなくなる理由はこれです。
後輩ができてプレッシャーや責任が重いのが辛い
自分の下に新人看護師と、2年目の後輩ができます。
今までは先輩に頼っていたことが、頼られる立場に逆転するのが3年目。
・一人で任される仕事が多くなる
・後輩と比べられる
・期待される
当然、後輩よりも看護の知識や技術がなければならないプレッシャーが生まれます。今まで以上に勉強しなければならない辛さや、聞かれたことに答えることができない自分に情けなさも感じることもあります。
そういったプレッシャーや責任が辛いところです。
今よりもステップアップしたい
3年目になると理想の看護師像や看護観が出て来ます。
「自分は専門看護師を目指したい」「クリティカルケアを学んでみたい」
など他領域で働きたい欲が出て来ます。
自分が働いている病院には教育体制がなかったり、学びたい領域がなかったりと不十分さを感じる一方で、責任のあるポジションについていると辞めれないジレンマになります。
なりたい看護師になるには、どう動くのがベストか。
日々悩む時期ですね。
リーダー業務ができない
そろそろリーダー業務を任される時期。
今まではリーダー看護師から支持をもらい、実施していた立場でも、今後はDrから直接指示受けし伝達する立場になります。
・疾患の理解度
・病態の知識
・患者情報の把握
・薬剤の知識
・メンバーの動きの把握
これらの能力が求められ、プレッシャーも感じるのが「リーダー業務」
責任の重さや、業務の多さからできないと嘆く人もいます。
実際に私の病棟ではリーダー業務をしてみたが、できなかった人もいます。
指導をすれば全員ができるというものでもないので、辛く感じる人もいるでしょう。
他病院と比べて給料が低い
元同僚だったり、同じ大学の人に話を聞いてみると、どうも自分の給料が低い。
3年働くと、給料の開きも出てきます。
「こんなに働いているのに、あの子より給料が低い。」と不満が出て来ますね。
始業前残業が多い、残業代がつかないという病院はブラック病院であることが多いので、気になる方はチェックリストで確認してみよう。

人間関係が辛くなってしまった
新人頃は何も感じなかったけど、3年目になると他看護師の成長と比較されることが多くなり、人間関係が悪くなることがあります。
成長を感じれないと評価されてしまうと、仕事も任せられなくなり病棟で浮いてしまう。怒られることも多くなった結果、病院へ行きたくなくなってしまう人も少なくありません。
サポート体制が整っている病院ではそんなことは起きないのですが、全部がそうではありません。
理不尽は要求が多くなったり、パワハラもある。そんな病院で働く必要はないので、すぐに転職を検討しましょう。
待遇の悪い面が見えてきた
新人の頃はとにかく目の前のことに必死で周りは見えません。
それが、年数が経つにつれて良い面、悪い面が見えるようになります。少し、余裕が出てくるんですね。
・サポート体制が悪い
・頑張っているのに評価されない
・残業代が出ない
・昇給しない
・管理体制が悪い
この病院で働いていて未来はあるのか?
少しずつ考えてきます。今は良くても更に3年後、5年後は良くなるのかと言われると難しいですよね。
看護師3年目の悩み解決方法

たくさんの悩みがありますね。
いくつか当てはまった方も多いのではないでしょうか?
そんな皆様には、無事に乗り越えてもらうために解決方法を紹介します。
実際に自分が乗り越えてこれたので、是非参考にしてください。
時間外業務が増えて辛い解決方法
時間外業務については、多い場合師長に直接相談してみましょう。
本来、残業は減らさなければありません。それは、病棟管理している師長にも責任があります。あまりに時間外業務が多い場合、それは相談する必要があるのです。
時間外労働は看護師の退職理由でも多い一つなので、相談することで改善の余地は十分あります。
また、一人で数多くの役割を押し付けられている場合、チームで分散することで業務を減らせるので、先輩やメンバーにも相談してみましょう。
プレッシャーや責任が辛い時の解決方法
確かに、後輩ができるとプレッシャーはつきもの。
ですが、自宅に帰ってまで、自分を追い込む程勉強しなくても良いのです!
私の場合は、予め疾患やアセスメントの関連ずを作って板に挟んでおきます。仕事をしながらみることにより、患者を観察する時に何が必要なのかを常に考えられるようにクセ付けするためです。
そうすることで、仕事中に働きながら勉強もできるので、常に成長できる。後輩に質問された時でも答えやすくなります。
今よりもステップアップしたい時の解決方法
ステップアップしたいと思う志の高い看護師の方、尊敬しています。そしてそれは、3年目に表れやすい。
今の病院には進学のサポート体制がなかったり、自分の目指す看護師像がない。そう思ったら「転職」しましょう。良い病院はたくさんあります。

3年目にもなれば、どこの病院も欲しがります。そして、ステップアップしたいという気持ちがあれば、どこの病院でも通用します。
リーダー業務ができない時の解決方法
リーダー業務は難しいです。7年目となった今でも、先輩に相談することもあります。
3年目でできないのは当たり前。できないからと言って悲観する必要はありません。また、それだけで悲観されるような病院であればすぐに辞めてしまいましょう。
少しでもできることを増やすためには、日々部屋持ちしている時、処置やケアのひとつひとつに「なぜ?」と考えながら仕事をすること。それがリーダー業務に活きてきます。
また、わからないことを遠慮なく相談すること。
3年目にもなると恥ずかしく感じることもありますが、リーダーは責任があります。指示受けをする時にわからなければすぐに相談しましょう。それができると、こちらからすれば安心です。
他病院と比べて給料が低い時の解決方法
3年経つと徐々に他病院と給料の差が出てきます。新人の頃はほとんど差がないんですが、昇給や残業手当、夜勤手当が露骨に付いてくると差が出始めるんですね。
・人間関係が辛くなってきた
・待遇の悪い面が見えてきた
こちらの2つについても、年数と共にわかってきます。
3つの解決方法としては、やはり「転職」ですね。
転職って簡単にできる?ちょっとこわい。という方はまとめた記事がありますので、ご覧ください。

例えば、私がオススメする転職会社では、手取り40万円が確定しているものもあります。これは給料に対するもの。
私は最終的に「マイナビ看護師」を利用しましたが、人間関係が良く、サポート体制も十分整っている病院に勤めることができました。
条件をエージェントの方に伝えることにより理想の病院へ行ける確率はぐんと上がります。自分の目指すところだったり、給料を変えたいのであれば転職一択ですね。
悩み解決で楽しい看護師生活を送ろう

今回は3年目看護師の悩みついて、解決方法を紹介させていただきました。
責任がついてきたり、新しい仕事が増えてきたり、給料が気になったりとたくさん悩むと思います。
ですが、解決方法はいくらでもあり,実践すれば必ず乗り越えることができます!その後は笑顔で自信を持って看護師ができるので安心してください。
他にも「夜勤」についてなど、看護師生活についてヒントとなる記事を書いていますので、気になる方は遊びに来てくださいね。
